3Dプリンターノズルヘッド用メンテナンス溶剤の開発と事業展開
3Dプリンターはこれからの市場であり、5年後には現状の4倍の、約4万台、200億円の市場に成長すると予想されています【グラフ1参照】。
中でもプラスチックを溶かして積み上げていく積層型「FDM(熱融解積層)方式」と呼ばれるタイプのプリンター【図2、写真1参照】が、一番安価で、全体の半分程度の普及が見込まれます【図1】。
しかし、積層型のプリンターは、材料である線状のプラスチック(フィラメント)を金属でできたノズルヘッド(以下、ヘッドと略す)【写真2,3参照】と呼ばれる部分で加熱溶解し、積み上げていく方式のため、ヘッド内部を詰まらせ易い欠点がある。その場合、ヘッドをそのまま交換し、詰まったヘッドは廃棄処分とする改修手法が現状では一般的である。しかし、プラスチックを溶融する溶剤を用いてヘッドを洗浄すれば再度利用することが十分可能であり、ニーズとして数億円程度の市場があると予想されます。
当社は、溶剤リサイクルを軸とした「資源循環実現会社」を目指しています。今後考えられる溶剤の市場として、3Dプリンターのノズルヘッド(以下、ヘッドと略す)のメンテナンス用途を見込めます。
今後更なる普及が予想される3Dプリンターの主流となっている「FDM(熱融解積層)方式」は、ヘッドを温めプラスチック線材(フィラメント)を積層するタイプ【図2、写真1参照】のものであり、フィラメントがヘッド【写真2,3参照】内部に詰まる現象が課題となっています。
本事業によって、詰りの発生メカニズムを確認し、それを短時間で除去するための溶剤を企画開発して、ヘッドの詰りを解消するメンテナンス事業やヘッドのリサイクル事業、さらには開発溶剤そのものの販売事業をも視野にいれてホームページや展示会や商談会などの出展を通じて事業の展開を図ってまいります。
本事業によるヘッド詰りの解消やヘッドのリサイクルだけではなく、将来的にはフィラメント、溶剤それぞれの全体リサイクルも検討でき、当社の強みが生かされます。